AIデータ社、成績も教材も“クラウドに閉じ込められたまま
LMS時代の盲点に挑む、教育現場向けAIプラットフォーム登場
~教師が自由に生成AIを活用できない“業界構造の壁”を、AI孔明 on IDXが打ち破る~
企業データとAIの利活用カンパニー、AIデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佐々木隆仁 以下AIデータ社)は、教育業界が教育データを“活かす”ことに特化したAI連携型のデータ基盤「IDX × AI孔明™」を正式に発表しました。
教育現場のICT化が進む一方で、思わぬ形で「学びの自由」が制限されている現実があります。
その原因のひとつが、学校や塾に導入されているLMS(学習管理システム)の“囲い込み”構造です。LMSは成績、課題提出、出席状況などを一元管理できる利便性の高いツールですが、多くのサービスが外部連携に制限があり、他のAIシステムとデータを自在に連携することが困難になっています。
これにより、「生成AIを活用してクラス全体の理解度を可視化したい」「生徒別の学習傾向を分析したい」と考える教師がいても、そのデータを自由に扱うことができないという矛盾が生まれています。まさに、教育データがクラウド上に“閉じ込められている”状態です。
このような課題を解決するため、AIデータ株式会社は新たに「AI孔明 on IDX」をリリースしました。本サービスは、教育現場のCSV形式の成績ファイル、模試結果PDF、教材資料、出席簿などをクラウド型ナレッジデータ基盤「IDX」上に保存・構造化し、生成AIが活用可能な形式へと変換します。
その上で、最新の大規模言語モデルと連携し、教師が「この学年で最も理解が遅れている単元は?」「この生徒はどこでつまずいているか?」といった問いを、意味ベースでAIに直接聞ける環境を提供します。これは従来の検索ベースのLMSでは不可能だった、教師主導の“AI教育支援”の新しい形です。
【主な活用例】
- LMSからエクスポートした成績データをもとに、学期別の推移分析や生徒ごとの弱点可視化
- 教材PDFや過去のテスト問題・解答をAIに読み込ませ、理解不足のテーマを自動分類・抽出
- クラス全体の出席状況や課題提出率から、モチベーションの低下傾向をAIが予測
- 「通知表や課題履歴などの1年分のデータ」でPoC(概念実証)を3日間で実施可能
実際に一部の中高一貫校や塾では、PoC導入により「AIが出力したレポートが、現場教員の感覚とほぼ一致した」「新任教員でも生徒の弱点を的確に把握できた」といった評価が寄せられています。
【なぜ今、“AI孔明 on IDX”が必要なのか】
教育の現場では、生成AIが注目される一方で「どう活用すればよいか分からない」「データを活かせない」といった悩みも多く聞かれます。その大きな要因が、教育データが特定のシステム(LMS等)内に閉じ込められている=ベンダーロックという構造です。
AI孔明 on IDXは、このベンダーロックを解放し、教師や教務部門が「自分たちの判断で、生成AIを導入・活用できる環境」を提供する、日本発のソブリンデータプラットフォームです。
RAG(Retrieval-Augmented Generation)構成を採用しており、教材や記録をもとに、AIが“意味ベースでの対話・要約・比較”を実現。現場の知識がそのまま活かされる設計となっています。